ハヴァシュ式アプローチ習得コース
ハヴァシュ式アプローチとは?
ヴァイオリンが力んでしまってうまく弾けないこと、いざというときにあがってしまうことを、仕方がない、とあきらめていませんか?
「脱力」しようと思っても力んでしまい、思うように弾けない、ヴァイオリンの練習したあと、肩や首、腰が痛い。左手が腱鞘炎になってしまった、など、ヴァイオリニストにとって大変辛い悩みです。
それらの悩みに、画期的な解決法をご提案できます。
ハンガリー人ヴァイオリニスト、カトー・ハヴァシュ先生があみだした、「ハヴァシュ式ニューアプローチ」がそれです。
ハヴァシュ氏は、弦楽器奏者が感じる様々な問題は、まず、内から外へとエネルギーを流すことによって解決出来ると考えます。
これは主に、歌うことと、マイムすること(楽器や弓を持たずに演奏動作をしたり歌ったりすること)によって即座に体感することが出来ます。言葉の力と想像力が身体のコントロールの柱となり、奏者は思う通りに演奏することができます。
自信を持つこと、および肉体と精神のバランスを保つことはとても大切なことです。
ニューアプローチでは奏者が自由に弾くために、常に生き生きとしたリズムの脈動を持つことと、「ヴァイオリンなし保持法」、「弓なし保持法」に代表される、筋肉の力に頼らずバランス感覚に焦点をあてた奏法が提唱されています。
また、右腕は2種類のスウィングする動きによって、あらゆるボーイングテクニックを説明し、左手のバランスの取れた踊るような動きは、音色作り、音程、ヴィブラート、ポジション移動、重音、移弦すべてをカバーし、奏者を緊張や心配から解放します。
創始者カトー・ハヴァシュ プロフィール
ハンガリー人ヴァイオリニストでヴァイオリン・ヴィオラ教師、「ヴァイオリン演奏への新しいアプローチ」を掲げて身体的な怪我の予防とあがりの除去に貢献したカトー・ハヴァシュ氏が亡くなった。98歳であった。
カルパティア山脈のふもとの小さな村トランシルヴァニアに生まれ、文字を覚える前に楽譜を読んだ。
最初についたヴァイオリン教師は、あらゆる曲を、リズムに乗って手をたたきながら音名で歌わせ、それからはじめてヴァイオリンで弾くことを許した。
コロジュバールでの初リサイタルは7歳の時で、ブラームスのハンガリア舞曲、ドレスデンのフランツ・シューベルトの「蜜蜂」Op.13他を演奏した。
後にブダペストで、自分がコダーイメソッドで教わったのだと知ることになった。
ハンガリーのジプシーヴァイオリンに対する愛着は、「私が言葉を話す前から」だと回想される。そして、9歳の時には、友達の家に滞在中、わざとジプシーの子どものような汚い恰好でお客の前に現れ、家族が病気で生活を支えているとジプシー風の物乞いをしてから、数曲を演奏した。後で嘘を白状して、集めたお金を返そうとしたが、お客たちは、彼女の演奏の素晴らしさに満足して受け取らなかったという。「あれが、私のはじめてのギャラだったわね」と語った。
10代の頃は、ブダペストのフランツ・リストアカデミーで、高名なイムレ・ワルドバウアー教授に師事、バルトーク、コダーイ、ドホナーニにも出会い、彼女のはじめてのリサイタルにも現れた。そしてこの頃に、演奏へのプレッシャーを感じるようになり、身体的な影響が出てきたという。
17歳には、ニューヨークのカーネギーホールでデビューリサイタルを行った。このときには、精神状態が演奏の質に及ぼす影響をしっかり自覚するようになった。「楽器はすねてしまったようで、自分の左手も同じだった。」とこれに続くアメリカ時代を振り返った。幸運なことに、ハンガリー系のアメリカ人指揮者、ウジェンヌ・オーマンディーの紹介で、ヴァイオリニストのデヴィッド・メンドーザに出会い、彼から左手の自然な動きを学んだ。
それが最後のひと押しとなり、18年間に渡って3人の子育てをする間に、ハヴァシュ氏はヴァイオリンの教育システム「ニューアプローチ(新学習法)」を確立するに至った。ジプシーの自然の流れに従う奏法と、ワルドバウアーのメソッド、コダーイのリズミックパルス、そしてメンドーザの左手のテクニックらの影響が合わさった。
彼女のアイデアは物議をかもした。というのも、当時の奏者はまだ、評価を落としたり仕事を失う恐怖から、自分たちを疲弊させている痛みを隠そうとする気風があった。それなのに、ハヴァシュ氏が、そのような苦しみは避けられると公言したことは、伝統的な教授法を脅かすものだととらえられたのだった。
それでも、多くの奏者は、高名な者はお忍びで、自分の問題を抱えて彼女の元へ集うようになり、1960年にはボスワース社が、彼女に指導原則を執筆するようオファーした。本はたちまちにベストセラーとなり、世界中から多くの人が彼女の元でレッスンを受けるようになった。
国際的な講座ツアーも組まれ、生徒たちが実際に演奏で試しながらあがりの克服を経験できる場が求められたため、それは音楽祭へと発展した。ハヴァシュ氏の国際弦楽学校と連携したパーベック半島音楽祭である。また、ハヴァシュ氏はロンドンのローハンプトン音楽祭、オックスフォード国際音楽祭も設立したが、そのオックスフォードは、彼女が人生の晩年を過ごす地となった。2002年には、エリザベス女王二世の誕生記念叙勲にて、「音楽への貢献」を讃えたOBEを与えられた。彼女の書籍は、多くの言語に翻訳されており、「ニューアプローチ(新学習法)」は永遠に語り継がれるであろう。
出典:The Strad
https://www.thestrad.com/news/kato-havas-has-died-aged-98/8547.article
書籍に「A New Approach to Violin playing」(「ハヴァシュ・バイオリン奏法」ヤマハミュージックメディア「The Twelve lesson course」「The Violin and I」「Stage Fright」(『あがり』を克服する」音楽之友社)、DVD「A New Approach on the Causes and Cures of Physical Injuries in Violin and Viola Playing」などがあります。
オックスフォードのハヴァシュ先生の元へは、お忍びで有名奏者が訪れるなど、駆け込み寺のような様相でした。辛いのはあなただけではなく、多くの奏者も身体の痛みに悩んでいます。
(写真:カトー・ハヴァシュ先生、石川ちすみ。オックスフォードにて、翻訳書を片手に。)
講師:石川ちすみ
photo(c)K.Kinoshita
講師、石川ちすみは、2014年よりカトー・ハヴァシュ氏、およびその高弟であるグロリア・バクシャエシュ氏に師事してハヴァシュ式ニューアプローチを学び、書籍の翻訳者、カトー・ハヴァシュ協会日本代表(認定講師)として、その素晴らしい教えの普及に努めています。
講師、石川ちすみは、2014~2018年、カトー・ハヴァシュ氏、およびその高弟であるグロリア・バクシャエシュ氏に師事し、ハヴァシュ式アプローチを学びました。ヤマハ・ミュージックメディア「ハヴァシュ・バイオリン奏法」はじめ書籍の翻訳者として、カトー・ハヴァシュ協会日本代表(認定講師)として、その素晴らしい教えの普及に努めています。石川ちすみは、ハヴァシュ先生から直接学び、認定を受けた日本では唯一人の講師です。
略歴
早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。会社員として勤務後、1995年大阪音楽大学短期大学部音楽専攻ストリングアンサンブルコース卒業、1996年同大学短大専攻科ヴァイオリン専攻修了。
今までにヴァイオリンを、若林暎子、故・片山治夫、故・東儀幸、山名公子、荒田和豊、ミシェル・ウォルシュ、田口朝子、グロリア・バクシャイエシュ、故・カトー・ハヴァシュの各氏に師事。 2013年朝枝信彦氏のマスタークラスを受講。ヴィオラを田口朝子氏に師事。
2014年より度々渡英し、カトー・ハヴァシュ、及びその高弟のグロリア・バクシャイェッシュの下、”ハヴァシュ式ニューアプローチ”の基礎を学んだことから、力みやあがりを防止するアプローチ、怪我を予防する奏法の指導に定評があり、定期的にワークショップを開催。書籍「ハヴァシュ・バイオリン奏法」(ヤマハ・ミュージックメディア)、〜はじめから美しい音で〜ハヴァシュ式アプローチに基づく入門教本「弓は踊る」「弦は響く」(グロリア・バクシャイエッシュ著)、「未来のヴァイオリニストのための音楽理論」を翻訳出版。
CD録音、オーケストラ、室内楽などの演奏活動多数。
ヴァイオリン・ヴィオラ教室ルーチェの会主宰、ルーチェ弦楽合奏団代表。
カトー・ハヴァシュ協会公認講師。
神戸市東灘区在住。
なぜこのコースをお勧めするか
ハヴァシュ先生の教えは、どなたでも、即座に力みの解放を感じることができる素晴らしいアプローチです。実際、石川ちすみの短い時間のYouTubeを見たり、ブログ記事を読んだだけで「すごく弾くのが楽になりました!」と喜びの声をたくさん頂戴しています。
しかし、その効果を持続させ、定着させるには、系統だったレッスンを一定の期間受けることが不可欠です。
なぜならば、一箇所だけの力みを解放するのでは不十分だからです。それを持続させるには、あらゆる動作のとき、どこも動きのバランスをせきとめることなく保つ必要があります。そうでなければ、「曲を弾くといつの間にか戻ってしまう」ということになります。
それを避けるには、すべての側面を短期間に一気に学んで、今までのやり方を新しいやり方に塗り替える必要があります。
ハヴァシュ式アプローチ習得コースはそれを実現させるお手伝いをするために開設されたコースです。
コースでは、数々のエクササイズを石川ちすみからマンツーマンレッスンで学ぶことができます。
楽器と弓との関係再構築、そして、そこから一生ものの楽なボーイング、痛くならない左手の奏法、そして音楽する喜びを損なわない具体的な練習方法などです。
このコースを受講することで、今の奏法上のお悩みの解決にとどまらず、一生ものの力まない奏法やメンタルが身につき、あがりを克服し、喜びをもってヴァイオリンを弾く生活のはじまりが期待できます。
ご受講イメージ
1. スタートアップカウンセリングでお悩みのヒアリング、方針設定
2. 動画で学習スタート
3. 石川ちすみとのマンツーマンレッスンで実践、チェック、疑問解消、次回課題の受け取り
(レッスンは録音、録画していただけます。
zoomオンラインレッスンの場合は、記録動画をレッスン後にダウンロードいただけます。)
4. レッスン録画の復習+デジタルレッスン教材の動画で再確認
5. レッスンで出された課題への取り組み、次回レッスン課題の動画を予習
6. 疑問点は、すぐにLINEで質問して解消
7. 次のレッスン受講
2〜7のサイクルを12回繰り返し、納得しながらステップアップします。
8. 最終レッスンでは、課題曲に即してハヴァシュ式アプローチを適用。
9. 今後の学習法の計画、アドヴァイス。
カリキュラム内容
・石川ちすみによる、プライベートレッスン12回(1回45分)
レッスン場所は神戸になりますが、通われることが難しい方は、オンライン受講も可能です。
・「ハヴァシュ式デジタルレッスンby石川ちすみ」の学習
・サポート:受講期間中、LINEで質問し放題
《レッスン日時》
ご希望をお聞きして柔軟に対応します。(日・月は休講)
《受講有効期間》
6ヶ月(3~4ヶ月推奨)
《使用教材》
・ハヴァシュ式デジタルレッスンby石川ちすみ(動画68本)
・「弓は踊る」「弦は響く」教本セット
・「ハヴァシュ式ヴァイオリン基礎練習」(いずれもヴィオラ版あり)
ハヴァシュ式習得コース(旧「12回レッスン」)受講生の声
「今回の12レッスンコースでは、大変お世話になりました。
数年前、東京で先生のワークショップに思い切って参加した事が、このように12回レッスンを受けることに繋がったのは、とても幸運なことでした。
ずーっと何か違和感を感じながら弾いていたのが解消されたこと、アマチュアなりにもバイオリンを弾くということの根本的な考え方がガラッと変わったことが一番でした。
書籍で理解できなかったことをクリアにできたこと、いつも先生が新たな視点や考え方を与えてくださるのが楽しみで、無理なくレッスンを終えられました。
レッスンに通っている間に、先生がブログに書いてくださった、私の職場での演奏でバイオリンを通してのコミュニケーションを実感できたのは大きな成果でした(先生のブログに登場できるのも密かに喜んでました(^^))。
今後も習ったハヴァシュ式で音楽を楽んでいきたいです。次に先生にお会いした時に楽しい出来事が報告できることと思います。
たくさんの方々がハヴァシュ式に接する機会があるといいなと思っています。」
(同じA子さんから、2年後のご報告)
「先生のレッスンを受講したことで私のバイオリンライフは日々楽しさが増し、今もそれが続いています。
以前の私のバイオリンを知っている方も知らない方も一様に、音が出る事にびっくりされて、どうしたの?とか、どうやってるの?と質問される事が多くなりました。
ハヴァシュ式を習ったと伝えて、先生のご著書を手に取られた方もいらっしゃいます(ご著書だけではなく、もう一歩、先生のワークショップやレッスンを実際にお受けになる機会があると、もっといいのになぁと思いますが)。
しかし私としては、他の方の驚きようよりも、自身の中での変化が一番嬉しい出来事です。他人の評価を恐れたり悩まなくなり、また上手と言われる事にもこだわらず、曲を追うことを楽しみに弾いています。
それから、発表会が恐くないのです。
(私が楽しく弾けたのをみて、見学だけの大人の生徒さんが「自分もできるかも」と次の参加を決めたと聞いた時は、これも嬉しかったです。ここからまた音楽の輪が広がったので)。
私にもこんな日がくるなんて。
まさにハヴァシュ式を学べた成果です!」
受講費
ハヴァシュ式の石川ちすみレッスンは15,000円頂戴していますので、12回で180,000円、デジタルレッスン教材は59,000円、そのほかの教材は5,000円で販売していますので、合計すると244,000円になります。
しかし、「ハヴァシュ式を学んで変わりたい!」という強い決意をもってコースをお申し込みくださるあなたを応援したいと思い、思い切って196,350円でご提供いたします。
さらに、必ず成果を得ていただきたいので、特典として、受講期間中、個人LINEで質問し放題サポートもお付けしています。
コース受講費:244,000円 196,350円(教材費・税込)
※すでに教材をお持ちの方は申し込み時に忘れずにお申し出ください。さらに割引対応します。
お申し込み
※1ヶ月に1名のみの新規受け入れになります。
10月4日〜10月20日、11月からスタートの受講生のお申し込み受付いたします。
定員に達した時点で、募集は終了になります。
◎単発コンサルトレッスン
コースお申し込み前のお悩み相談、またはコース終了後のフォローアップにご利用ください。
《内容》対面/オンライン個別レッスン(45分)
《受講費》15,000円
※ご予約は、習得レッスンコース受講生を優先しますので、レッスン日時のご希望に添えない場合や、お待ちいただく場合がございます。
◎門下生レッスン
~ルーチェの会ヴァイオリン・ヴィオラ教室
他のヴァイオリンの先生に習っておられない方で、石川ちすみの門下生として長期的にレッスンを受けられたい方はこちらをご覧ください。