「この本が、世界に存在することに」角田光代さん著

仕事や家事の合間に、リビングにある二人がけの小さいソファで読書をするのが、私の一番贅沢な時間です。

そんな時間を大切にしようと意識的に思うきっかけになった本が、「この本が、世界に存在することに」(角田光代さん著)。こちらです。↓

この本が、世界に存在することに (ダ・ヴィンチ・ブックス)/角田 光代

¥1,470

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娘が図書館で借りてきたたくさんの本の中に混じっていた一冊です。

本にまつわる様々なエピソードを含む短編がたくさん入っている、小説です。

手にとってページを開いた瞬間から、この本の心地良い世界にのめりこみました。

文字の感じや、行間の開いている感じが内容に合っていて、なんともいえない気持ちよさです。

小説というジャンルは、若い頃は文学作品を読み漁ったのですが、最近はあまり読まないのです。

「人を楽しませるために、頭を捻って書いています。」というのが見えると醒めてしまい、時に、人の劣情を刺激しているなと感じたり、作者のあまり共感できない世界観が透けて見えるとすぐに本を置いてしまいます。

でも、この本は、心から楽しむことができました。

最後には思わず作者に手紙を書きたくなりました。