アマオケ パート譜の勉強のイロハ

今日はアマチュアオーケストラに所属しているヴィオラの生徒のレッスンでした。

子育てとの両立という挑戦をしている生徒です。

時間のない中で、いかに練習するかのイロハのイを伝えました。

時間がない人こそ、本格的な練習の仕方を会得するしかないと思います。

つまり、プロがしている練習をしてもらいたいのです。

多くのアマチュアの生徒に対して感じるのですが、”とにかく弾けばなんとかなる”というものではありません。

パート譜を弾くためには、まず曲を理解してからです。

理解するといって、CDを何十回聴いてメロディを口ずさめるようになるとかではなく、楽譜を理解するのです。

ある程度のソルフェージュ力が必要になりますが、自分のパートを譜読みできる人なら、必要な力もついてきます。

やり方は、譜面を見ながら、音源を聴きます。

(昔は譜面と音源を入手するだけで多くの時間とお金がかかりましたが・・・今は恵まれていますよね!すぐにでもとりかかれます。)

ただ聴くのではなく、小節の頭を叩きながら聴きます。どこをやっているかわからなくなったり、拍ずれて叩けなかったら、その部分のスコアを見ながらもう一度トライです。

最終的にはパート譜を見ながらCDを聴いて、自分の出入りや拍がはっきり理解できている状態にすることが目標です。

同時に、曲想が変わるところで指揮者がいくつに振ると予測されるかや、自分以外のパートはどういうことをしているかを把握して、必要なことをパート譜に書き込んでいきます。

これが完璧にできたら半分は弾けたようなものです。

こういう手堅い勉強を、どうして皆やらないのだろうかと不思議です。