トリルの練習方法〜カールフレッシュ

ヴァイオリンの技術のお話です。

トリル、皆さん得意ですか?
得意という人は少数派かもしれません。
私も苦手ですしょぼん
ちょっと油断すると左指が引きつったり、右手が固くなって音が悪くなったりして、気持ちよく入りません。

生徒に教える時に、いくつかの対策を提示してレッスンしていますが、今日はカールフレッシュの本「ヴァイオリン演奏の技法・上巻」からご紹介します。

この本はとても権威のある本で、上下巻に分かれた分厚い本です。
ヴァイオリン技術並びに音楽性の何もかもかが書かれていますパンチ!
しかし、何もかもが書かれ過ぎていて、通して読むのは至難の業だし、高度すぎる技術のことも出ているので恐れをなしてしまうのですが叫び、たまに自分が疑問に思う項目を調べると解決法がわかるという、バイオリンのバイブルのような本です合格

フレッシュ先生によると、トリルは先天的なものに負うところが大きいとのことです。
しかし、訓練で多少は改善出来ると断った上で、いくつかの傾向と対策が書かれています。

中でも私に絶大な効果があったのが、次の2パターンでさらうというもの。
クロイツェルの13番冒頭を例にしてあります。

$ヴァイオリンとヴィオラと子育ての日々から

最初の譜例の、短い音符が先になるリズムでは指をなるべく高く上げます。逆に長い音符が先になるリズムでは、指をなるべく上げずに行います。
指を上げる時には、その指以降の指番号の指も一緒にあがるところがポイントです。つまり、1と2のトリルだったら、2が上がる時に3、4も一緒に上り下がりします。

症状によって、前者と後者とどちらが薬になるか変わるようですが、私の場合、高く上げるパターンがすごく効きました。