プロが奏法を変えるときのアドヴァイス

先日、もうすぐ来日コンサートをされるヴァイオリニスト山崎千晶さんの記事で、プロ奏者が奏法を変える時の注意点を書かれていました。

「左手も鏡を使いましょう」

記事によると、プロやソロの本番を一ヶ月以内に控えた人は奏法を変えてはいけない。完全にすべてが自分の手の中に収まっていないと人前では弾けないから、とのこと。

さて、プロが奏法を変える時のやり方について、”ヴァイオリン奏法への新しいアプローチ” の中でハヴァス氏が言っているアドヴァイスも、ご紹介したいと思います。

奏法を変えるというのは、古いやり方を完全に捨て去らないとできない。
だから、プロが奏法を変えるのは、アマチュアよりとてもたいへんです。
なぜなら、新しいやり方が完全に自分のものになるまで古いやり方を捨てるという時間の余裕がないから。
その場合、一日の一定の時間を新しい奏法の再教育の時間にとり、基礎練習と自分が人前で弾かなければならないレパートリーも含めて、すべての動作をスローモーションのようにゆっくりとやるのです。
それでいて、実際の演奏会では、一旦すべてを忘れて、今までの自分のやり方でやってください。

とのことです。
上記は教師の心得について書かれた章にあり、プロの生徒に教える時の寄り添い方として書かれておりました。

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私は数週間後にカルテットの本番があるのですが、自分のパートの詰めの練習で色々と苦労しているところです。
演奏品質を落とさないよう、がんばります。