ボロディンの弦楽四重奏曲「ノクターン」

発表会まで一ヶ月になりました。

そろそろ講師演奏曲の練習に本腰を入れなければならないので、今日はカルテットの曲を一通りさらいました。私はセカンドヴァイオリンパートです。

他パートは合奏もお願いしているプロの奏者です。

なんといっても、ボロディンのノクターン。

弦楽四重奏曲第2番、全楽章素晴らしいですが、特に第2楽章のノクターンが有名で、よく演奏されます。

ボロディンカルテットの演奏を見つけました。↓

http://www.youtube.com/watch?v=qCpxbOl071U

素晴らしいです!

これだけルバートして弾けるなんて・・・。

聴いていると、自然に流れる美しさがあるのですが、そのように聴こえるための様々なしかけがあり、奏者としては非常に難しく、アンサンブルが乱れたり、角が立ったりしないように弾くのには、熟練が必要です。

私は本番にかけるのが3回目ですが、一回目のときどれだけ怖かったか・・・。

3拍子なんです。ちょっと聴いて、そう聞こえないけど実は3拍子。

ヴィオラのシンコペーションに乗って2泊目からアクセントで出て駆け上がるスケールの緊張すること。一人で弾くと簡単なのですけどね。

再現部のメロディの裏で、ヴィオラのシンコペーションとセカンドの3連符が絡み合うところは、弾いていて夢心地になります。

そして、私が一番好きなのは、終盤の、ファーストの影のようにセカンドがメロディを追いかけるところの、転調(151小節目)です。もう、練習だけで弾きながら感極まって泣いてしまうので、注意です(笑)。

このように、芸術作品の美しさに深く触れ、心が震える瞬間、ヴァイオリンをやってきて本当に良かったなあと感じます。

苦しいことの方が多かったかもしれませんが、何ものにも代えがたいことだと思います。

お客様にも少しでもその美しさが伝わりますように、生徒たちと一丸となり、練習頑張ります。

発表会へのご来場をお待ちしています。