伊勢神宮へ!

今日は家族で、伊勢神宮へ参拝に行ってまいります。

神宮に初めて行ったのが、もう何年前になるのか、まだ息子がオムツをしていた頃でした。

あの厳粛で素晴らしいご神気に触れて以来、自然と日本の神道に興味を持ちました。

日本古来の神道が、天皇陛下、皇室と切っては切れないものであることも知りました。

お正月の天皇陛下はものすごくハードな祈りの日々を送られます。

まず、元旦は4時半に御所を出られ、宮中三殿と棟続きの綾綺殿というお控えの場所で斎服に召しかえられ、5時半から、宮中三殿から棟続きの神嘉殿の前庭でお祭りをされます。伊勢神宮の遥拝と、四方拝という、天皇だけがされる祈りがあるそうです。

このあと、さらに、三殿の賢所、皇霊殿、神殿の順に、同じ服装のまま進まれて、歳旦祭という祭典をされるそうで、その頃にようやく空が白んでくるとのことです。

祈る内容は、陛下個人のことやご家族のことでは決してなく、あくまでも国民の幸せと、国の安泰です。

1月はこの他にもたくさんのお祭りがあり、ほとんどお休みになられる暇もないそうです。

私たちが初詣をするのは、こうして天皇陛下が、私たちと国家の安寧を高級な神様に祈って下さった後、ということになりますね。

お正月に限らず、一年に60回にも及ぶ宮中祭祀と言うのは、冷暖房はもちろんなく、板張りの寒い部屋にて、正座でされるそうです。時間も控えの時間も合わせると二時間はかかるそうです。

そして、陛下は普段は私たち同様椅子の生活なので、祭典が近づいてくると、「足がしびれてしまって、そちらに気が行くようなことがあれば、神様に失礼だ」とおっしゃって、テレビをご覧になるときにじゅうたんに正座するなどして、訓練をされているそうです。

このような厳粛な祈りが、太古の昔から途絶えることなく行なわれているということに、深い感謝の念を覚えます。

都合のよい時だけ、思い出したように祈る自分、「お祈りしています」と簡単に言ってしまう自分・・・。

天皇陛下、ありがとうございます。