号令ではなくお話を

子どもを指導する時に、わかりやすく伝えて、すぐに求める結果を出してもらおうと思って、「号令」のような短い言葉を連発してしまいがちです。

 

「○○して!」は普通ですが、ひと工夫したとして、「○○じゃなくて、○○してごらん。」「○○みたいにして、やるんだよ。」etc..

 

でも、これだけではいけないということに最近気が付きました。

命令の連続では生徒は窮屈になり、受け身になってしまいます。

 

そういうときは、子どものしたことを直接的に批判、ダメ出しするのではなく、横道にそれたようなふりして、お話や寓話で、より普遍的なことを教えてあげます。

そしたら、子どもの顔に納得感や笑顔が出てきて、その後、「じゃあ」とレッスンに戻って弾かせてあげたら、すんなり出来たりします。

 

「こんな大切なお話をしてくれるぐらい、自分は大切にされている。」という風に心が受け止めるのだと思います。そしたら、出来ない自分を手放すことができます。

 

そして、お話として伝えたことは、子どもの心に残り、その場で出来る/出来ないはともかく、子どもが賢くなれます。

 

こういうレッスンには、先生の想像力や、持っている引き出しも試されます。

 

これは、子育てにも応用できることです。

そして、子どもに限らず大人の生徒にもあてはまることです。

 

 

ちなみに、このことは、子どもの指導の天才と私が思っている、芦塚陽二先生の指導風景から学んだことです。

 

レッスンの動画は、こちらでたくさん公開されています。

https://www.youtube.com/user/402a42ka/videos