困難とサポートと奇跡と
ブログをしばらくご無沙汰してしまいました。
先日は息子の保育園の運動会でした。
待ちに待った運動会。この日のために、保育園では、様々な練習に取り組んだり、体育指導の先生も呼んで下さったり、気分を盛り上げるために色々な励ましやイベントをしてくださったり、言葉に尽くせないお世話になってきました。
息子もそういう先生の愛をしっかり受け止め、「お母さん、見に来てな」「絶対やで」と楽しみにしていました。
これまでで、ここまで運動会を理解して楽しみにしたことはなく、私としても晴れの日を楽しみにしていました。
ところが、前日に苦難が待ち受けていました。
気分が高揚しすぎたのか、息子がいつも以上に言うことを聞かず、てこずり、ついには風呂場に籠城してシャワーを振り回し、風呂場の外に向かってシャワー攻撃が止まらない事態に。
いくら大きな声で叱ってもやめません。ここはマンション、水浸しだけはNGです。
仕方なく、全身ずぶぬれになりながら制止に入るはめに。
当然私の怒りは頂点に達し、裸の息子を体罰するという修羅場になってしまいました。
しかし、それでも反省せず、「ぜんぜん怖くないし」とか挑発してくる息子。
なんとか風呂場から引きずり出しましたが、服を着させることもままならず。
娘と黙々と廊下にまで及んだ水をタオルで拭いている間も息子は反省するどころか、何事もなかったように、「お母さん、早く着替えさせてよ」とか「バスタオルがない!」と注文をつけています。
私がずぶぬれの服を着替えてる様を見て、さらに「おっかしい」とかも言ってきます。
私はついに、最も言いたくなかった一言「もう、明日の運動会は行かないからね」と言ってしまいました。
このまま怒り続けて息子と対決しても行き詰まりだと判断し、私は子どもたちを残して家を飛び出しました。
一時間ほど経って、子どもたちが眠った頃に帰宅しました。
娘ががんばってくれたようで、私の枕元に、息子の字で書かれた手紙(反省文)が置いてありました。
息子が自分で考えて自分で書いた手紙であることが娘の字で書き添えられていました。
正直、これで運動会に行ける、とホッとしました。
そうして迎えた運動会当日。
前日の荒れ方はうそのように、けなげに明るくがんばる息子の姿に、嬉しい涙を流す一日になりました。
息子もそうですが、他の子も、あんなにたくさんの子どもたち、皆の輝く姿に、奇跡を感じました。一人ひとりに、同じような葛藤があるのだろうな、と思って見ていました。
そして、今回、最もしんどかったとき、遠隔地から心配して支えてくれた夫や、長文のメールを何度もくれて相談に乗ってくれた友人、そして、「今度そんなことがあったら、すぐに駆け付けるから。一人で抱え込まないで。」と、素晴らしい愛にあふれた手紙をくれた子育ての先輩である友人に、本当に感謝です。
息子は、このように時々、笑いながら長女を殴ったり、私が叱っても悪びれていうことを聞かないなど、問題行動のある息子ですが、
色々と考えさせられた運動会でした。
多くの手を差し伸べてもらっていることに感謝しつつ、失敗を繰り返しても、進んでいきます。