左手が移弦をリードする
今日は、左手の移弦について、大切なことをお伝えします。
これは私も昨年にハヴァシュ先生のレッスンを受けたときに会得したばかりの考え方で、これのおかげで左手がワンランクレベルアップしました。
(1)左手の平を下に向けて、ドレミで歌いながら、左基関節の幅を音程とリンクして次々に動かします。(いつも書いている通りです。)
(2)手の裏マイムで左手の幅がしっかり理解できたら、次に、手を演奏ポジションにひっくり返し(手のひらを顔の方へ)、次は移弦のイメージも加味してマイムします。
・この時、決して指を伸ばして移弦しないこと!!
・ではどこでやるかですが、手首と親指です。
・G線に近づくほど、基関節がネックの上に競り出るようにローリングした形になり、E線に近づくほど、空に向かって手のひらを開いた形になります。
・それでいて、決して脇から力を入れて押し出さないこと。
・E線の手の形を、ハヴァシュ先生は「ジャグラーが物を上にパッと投げた時の手の形」と表現されていました。
・この準備は、移弦する前の音の音価後半でやります。
慣れると、(1)の段階で一挙に移弦のマイムもできるようになります。
まとめると、左指はあくまでも基関節で幅をしっかり形成する、移弦は親指と手首で感じる、です。
移弦の幅と、音間の指幅をごっちゃにしないことで、力みがとれ、左手技術がすっきりと整理されます。
そして、弓は、右手が脱力していれば、ただ左手の指令についてきてくれます。
(石川ちすみ メルマガ34号より引用)