弓を”持ってしまう”弊害
ハヴァス式アプローチを現地で学んできて、私個人の一番の収穫は、右手が自由になったことです。
連鎖的に左も力が抜けて、弾いていても前のように疲れないです。
何よりも、楽器がとっても響いて、本当に気持がいいです
できてみて改めて思うのは、弓を「持ってしまう」ことの弊害です。
持っていると、持つだけで精一杯になります。よもや、素早いパッセージを左手に連動して正確なタイミングで動かしたり、スピッカート、ソティエ・・・すべてが不可能な技になるでしょう。
でも、弓を持つことさえやめたら・・・それは簡単なのです!
では、どのように練習したら弓を「持たない」持ち方ができるのか。
私は、本をいくら熱心に読んでも、レッスンを受けるまでわかりませんでした。
このボーイングは全く斬新でした。
アメリカやヨーロッパでは、ハヴァスさんの長年の活動に触れて学んだ先生方により少しは広まっているようですが、日本の教育界には全く入ってきていないといえます。
どこも教えていないと思います。
今日も長年脱力ができず、一緒に悩んできた生徒と、ハヴァス式アプローチで取り組んだところ、色々新しい発見がありました。彼女のブレークスルーも近いと思います。