弓を掴んでしまう生徒への新エクササイズ

先日、生徒を教えていて、右手に関して、新しい教え方を発明(?)しました。

一通りのハヴァス式を教えても、どうしても弓をギュッと掴んでしまう小4のAちゃんのレッスンにて。

まず、手首をポトンペラン運動で脱力している状態を確認。
次に、左手で弓の重心あたりを持ちながら、右手をそっと弓の所定の場所にセットする。
セット後、声に出して、「親指、他の指、小指、手首」と言いながら、親指が内側に曲がっていて弓の毛についていること、他の指先を弓身からいったん離して指先で掴んでいないこと、小指が丸くなって先が弓身についていること、手首と肘が緩んでいることを号令とともに確認します。

次からが新しい教え方です。
弓を持っている左手を、自分に近づけたり遠ざけたりと、前後の方向に動かします。
この時、右手は一緒に動かしません。

弓をつかんでいなければ、手の形を一切変えなくても、自然に弓が動けます。
動けないぐらい掴んでるのはダメです。
親指や他の指の色々なところに触れながら、弓が動く状態を味わいます。

このバランスの持ち方ができていないと、ワークショプやレッスンで教えているハヴァス式のボーイングをしても、弓が曲がってうまくいきません。

ハヴァス式ボーイング覚え書き:「ダウン(肩関節を開いて)1、2、(肘を前へ)3、4」「アップ(肩を開いて肘折り畳む)1、2、(手首を顔の方へ寄せながら肘を完全に折り畳む3、4」
文章でお伝えするのが非常に難しいです。
ご興味のある方は、ぜひワークショップへお越しください。

少しでもご参考になれば幸いです。