改めて、重音で大発見〜シャープも言う
今年の生徒発表会の講師演奏は、クライスラー「愛の喜び」を弾くのですが、小気味よく、軽いタッチで弾く3度の重音のところ、難しいです。ハヴァシュ式で練習して「できる」と思って選んだのですが、その部分だけ、弾きたいテンポで弾くと音程はまらなかったり、音が鳴らなかったり・・・
あまりに出来ないので、危うく伝統的な、「何回も弾く」式の練習に戻りそうになったぐらいです。
しかし!おかげで、また一つ発見しました。
先日の重音のブログレッスンをご覧の方はよくお分かりですが、「リズミックパルス」「重音の全ての音を音名でいう」、「音幅で言う」、「マイムする」「上だけ下だけ」「素早く止まりながら」までは私もやってました。
しかし、この「音名で言う」が曲者で、今回の場合、シャープがいっぱいついているのが難しい原因でした。
「音名を言うときは、シャープやフラットも言いなさい」とハヴァシュ先生に教わりましたが、そうは言っても、「ファシャープ」などは素早く言えない欠点がありました。
しかし、最近、生徒のお母さんが、「リズムが崩れないで言えるようにファシャープでなく『ファシャ』って言わせるのでどうでしょう?」とおっしゃいました。
ありがとうございます!!これです!!
「愛の喜び」で言えば、
「ドラ シソシャ ドラ」「ラファ ソシャミ ラファ」「ソミ ファシャレシャ ソミ」って言います。これでそれほどもたつかず、音名を言ってあげることができます。
本当に不思議ですが、このように、弾きながら何度か言ったら、劇的にスムーズに音程がハマるようになりました。
ハヴァシュ式は基本はシンプルなのに、日々発見があり、すごいです。
お友達一人ひとりに名前があるように、生きているものには名前がある。名前を言って初めて、生きたものになるのだと思います。
結局、ブログレッスンの第一回目に書いた、「自分の楽器に名前をつける」がハヴァシュ式ニューアプローチの原点なのですね。
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近日中に、重音のブログレッスンにこの記事を追加して、ついでに、わかりやすいように、この通りに練習している動画もアップしたいと思っています。すでにご購入の方は、勝手に更新されますので、再アクセスしてみてくださいね。