福島の花火中止問題

愛知県日進市主催の花火大会で、福島県産の花火を打ち上げる予定だったが、市民らから放射線物質拡散を気にする電話が20件ほどかかってきたので、中止にしたところ、今度は「なぜうち上げなかったのか。」という抗議の電話が200件ぐらい来て、市の担当課は「福島の花火を中止したのは、放射線量の確認が間に合わなかったためで、危険だからではない。だが、そういう(中止すべきではなかったという)受け止め方が広まってしまっており、中止は失敗だった」として、来年の同じ花火大会で打ち上げることにした、というニュースでした。

  毎日新聞サイトの記事本文↓↓

  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110920-00000047-mai-soci

すごく、ばかばかしく・・・いやな気持になりました。

何に対してかというと、まず、市の担当課、しっかりしてほしいということ。

私も専門家ではないので花火で実際に放射能が拡散するのかどうなのか、わかりません。

しかし、それは、感情論で論議せず、きっちり調べなければ話にもなりません。

市の担当課ならなおのこと、調べもせずに、中途半端な支援の気持ちで福島の花火を使うという企画をしたのでしょうか。

抗議する人も、「風評被害」とか「差別」とかいうことばで簡単に義憤にかられたり、逆に福島の人がこの一件で傷ついたり、卑屈になってはいけません。

福島の人にとっては・・・「認めるのが辛い」、それは、そうかもしれません。

今避難できない事情の方もあることだからです。

でも、放射能が非常に危険な物質であり、人に浴びせてはいけないのは事実なのです。そして、今は少しでも被曝する人を少なくしなければならない非常事態なのです。冷静にならなければなりません。

そもそも、国がしっかりと汚染の数値をださないから、このような国民間での感情的もつれがおこるのです。

汚染されているのか、されていないのか、されているとしたら、どのぐらいなのか、「子どもは遠ざけた方がいいけど大人にはまあいい」というレベルなのか、「被曝累積が多い人には危険」という値なのか、「西日本で暮らしている人だからこの一回なら大丈夫」な値なのか、それを国民が判断できるように、食品でも花火でも、放射線量のベクレル値を表示するということを、なぜしないのか。

それさえ、してくれれば、「風評」被害などはないはずです。

しかし残念ながら現状では、小さい子を持つ親は、福島のものは全部やめとこ、ということにならざるを得ません。

国しっかりして!

もちろん、「国」といえども私たちの税金で運営しているので、打ち出の小づちのように何でも要求できるとは思っていません。

けれど、原発事故に関しては、もう言いたいことがいっぱいあります。

なぜ、原発事故前は放射線が危険だと言っていたのに、事故後は急に「安全だ」と変わったのか。

なぜ、福島の人、子どもたちが避難できるようなバックアップをしないのか。

なぜ、福島を国が除染しないのか。

そして、なぜ、農家の作物や土のベクレル料を個々に計って、線量が多いものはすべて買い取るなど農家の収入保証をしないのか。

今のような政策なら、今後ますます、「差別」や「風評」の問題は根深くなるどころか、海外でも日本は大汚染国という位置づけになっていくのでしょうね。

不快に思われた方、お許しください。

福島の方に罪はありません。

どうか、皆さまに光が差しますように・・・。

どうか、お心強く持たれ、この苦難を乗り越えてくださいますように。

ヴァイオリンとヴィオラと子育ての日々から

↑昨日花屋アルベロさんで買ったオレンジのスプレーバラです。


    

にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ

にほんブログ村

人気ブログランキングへ