立ち方:シーソーバランスで
A New Approach to Violin Playing(Kato Havas)/Bosworth & Co. Ltd.
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上の本の第二章に、シーソーに例えてバランスの話が書かれていました。
すごくいい例えだと思います。
シーソーは重さの釣り合いが取れたとき、しかるべきタイミングで地面を軽く蹴るだけで、軽々と上に上がり、どこも疲れずに楽しく永遠に動き続けることができます。
ヴァイオリン演奏においても、あらゆる箇所でこのシーソーのようなバランスを働かせるのだと書かれています。
それで、まず、立つところから説明されています。
立つ時は、壁を背中にもたれかけたときのように、かかと、背骨、肩甲骨の後ろへ重心をかけます。お尻も前に少し前に突き出すような感じで、背骨をまっすぐにします。すると、ちょうど前に突き出たヴァイオリンの反作用の重さになります。
ここに、楽器を鎖骨の上において、この地点では、顎は顎当てについていません。
そして、頭蓋骨の重みを前にたおすことによって顎当てにつけます。頭の重みが首の根元を支点に、首の後ろに来ます。「顎で挟む」という感覚との違いおわかりですか?
あくまでも、シーソーのバランスを意識してください。
ちなみに、首の根元とは、思っているより頭の上の方なんですよ。探してみてくださいね。