自分の音に癒される

先日、老人ホームで演奏した時、共演者から、「素敵な音色をいつも耳元で聞けるなんて、さぞ癒されるでしょうね~。弾いている人が一番贅沢ですよね。」と言われました。

この時は、「お気楽に思われたくない。しんどいことも理解してもらいたい。」という変な自我が頭をもたげて、素直に肯定できなかった自分がいました。

でも、後で考えたら、最近は全くその人の言った通りで、自分の音に癒されています。

こんなことは、長いバイオリン生活の中で、最近出会ったハヴァシュ式アプローチのおかげで起こった変化です。

以前は、自分の演奏にはいつも不満で、またそうでないといけないと思っていましたから。
習ってた先生にも、「どこまで行っても苦しいものだ」と言われたこともあり、それでいいのだと自分に言い聞かせ、「頑張って」苦しい練習をしていました。

しかし!今なら、冒頭の質問にも、「そうなんです。バイオリンっていい音でしょ~。自分の音に癒されます」と笑顔で答えればよかった~、と思いました。

話は変わりますが、先日、ドラマのバックでメンコンの二楽章が流れていて、ああ、なんて美しいんだろう、と思ったので、後で自分で弾いて、すごく楽しみましたよ。
メンコンは、一楽章は昔コンサートで弾くためにさらい込みましたが、二楽章は弾いたことありませんでした。
でも、弾いたことない曲をこうして自分でパッと弾いて楽しめるなんて、思ってもみなかった幸せです。

ちなみに、この本の江藤先生の指遣い、最高です!!