視野を広く!レベルより幅を求めること
昨日は、師匠と一緒にさせていただいている、神戸カルテットの練習日でした。
ベートーヴェンの作品18-1とラズモフスキー1番をやりました。
難しいので、必死の無我の境地になります
練習後に師匠が、”弦楽器をやっているのに、カルテットの名曲をやったことがない、知らないでは、ダメだ。ソリスト教育しかしない日本の教育は間違っている。弾けても弾けなくても、やった方がいい。ヴァイオリンやチェロをやっていて、バッハの無伴奏を知りませんというのと同じ。井の中の蛙になってはいけない。視野を広く持ちなさい。”というお話をされていて、触発されました。
それは、人生の多くのことにあてはまると思いました。
生徒たちにも、普段からソルフェージュや楽典、合奏曲などもとりあげていますが、幅広く学んでもらいたいという気持ちを新たにしました。
もちろん、自分自身も、自分の範囲をここまでと決めず、やるべきことは今からでもやらなければ、と思いました。
こういうこと、西洋人のやり方に多くを学びます。
日本人は、級とか段位とかのヒエラルヒーがあって、レベル重視であり、西洋はレベルより幅を重視した教育だと感じます。
先日の記事でもご紹介した、カトー・ハヴァスさんの本で、日々の練習の仕方が最後に書かれていますが、それを見ても同じように感じます。
例えば、毎日バッハの無伴奏から一行だけ弾く、とか、本格的な曲を日々の練習に取り入れています。
エチュードにしても、一つのエチュードを毎日弾くのではなくて、セブシック、マザス、フィオリロ、クロイツェル、ドント、パガニーニと幅広いエチュードの中から、何番を一行ずつ弾く、など書かれています。
師匠と一緒にカルテットを学べるという一生に一度の機会に恵まれている今、カルテット曲の譜読みをがんばりたいです。