親指は動いてよい、指は滑らしてよい!
先日、12レッスンに来ている生徒が、ハヴァシュ式の左手に結構な衝撃を受け、戸惑っていました。
逆に、私も生徒の言葉に驚いてしまいました。
1)親指の使い方を教えると、
生徒曰く、「これまでずーっと、親指は絶対に動かしてはいけないと先生に言われてきました!」
親指は、他の指が動きやすいように、支えとなりコントロールする重要な指です。
いつも根元をゆるゆるにしておきます。
3、4指を押さえるときは特に、動きます。
重音のときも動きます。移弦のときも。
2)左指をスライドするように弦に着地させることを教えると、
生徒曰く、「左手で探るような動きはダメだと、いつも言われてました。」
これでは、音程が合うも外れるも”一か八か”の世界になり、こわばりの原因になります。
3)さらに、次の指を押さえたら前の指を解放するように伝えると、
生徒曰く、「すべての指は、ピアノを弾くみたいにバラバラさせず、押さえっぱなしにしなければならないと、いつも先生に言われてます。」
何度か記事に書いていますが、左手は基関節からバレーダンサーの足のように踊る動きです。次の音へ、次の音へと送っていきます。
入門3ヶ月以内の初心者ならともかく、それ以上の期間習っているなら、”指は押さえっぱなしにする”という考え方は忘れましょう。
上記のような左手の考え方が3拍子揃って生徒を縛っているというケースは初めて出会いましたが、いずれか一つぐらいなら、皆さんも身に覚えがあるのでは?
それが、あなたの左手の上達を阻んでいるかもしれません。
また、痛みの原因となっている可能性があります。
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