スーパーマン！！

子どもがひょんなことで「スーパーマンって何？」と言うので、昔私が大好きだったスーパーマンの映画をレンタルしました。

スーパーマンディレクターズカット版 [DVD]/クリストファー・リーブ,マーロン・ブランド,ジーン・ハックマン: ￥1,575; Amazon.co.jp; 1978年制作、リチャードドナー監督、クリストファーリーブ主演のSuperman The Movie です。

この映画は私が12，3歳のころに上映されており、映画館で見て、あまりの感動に、何度も通い、再上演時を含めて５，６回は見ました。テレビの再放送なども含めると10回以上見たぐらいのハマった懐かしい映画です。

改めて見て、映画のモチーフの一つである絶対的に力のある者への憧れというのを、「そんなものはないのだ」と受け入れている今となっては幼稚にも感じるのですが、それにしても、映画の素晴らしさには感動を新たにしました。

当時は画期的だった宇宙の描写や、空を飛ぶシーンの特撮は今見てもとても美しくて、色あせていません。

監督さんらがコメントしていましたが、今は何でもCGでするところ、当時はミニチュアの名人が丹精込めて作っていたそうです。

そして、ロイスと二人で空を飛ぶシーンは50回も取り直すほど難しかったとか。

そして、クリストファーリーブさんの演技の説得力。「スーパーマン」というキャラクターを見事に誕生させていて、「スーパーマンかっこいい！」と見悶えさせてくれます（笑）。親子でしっかり見悶えました。

他にも、ロイス役のマーゴットキダー、悪役のジーンハックマンたちや、スーパーマンが若い頃の映像に登場するグレンフォード、そして父役のマーロンブランドなど、とにかく素晴らしい役者さんたちばかりで、どのシーンも画面に釘づけになってしまいました。

やはり素晴らしい映画だったのです。

今回借りたのは、ディレクターズカットといって未公開画面が含まれていたり、監督さんと脚本家が映画を見ながら当時のことを思い出して色々なコメントをしたり裏話を披露してくれるというヴァージョンでした。それで、制作の苦労が素人にもわかり、今はその多くがすでに亡くなっているそうですが、才能のある人々が出会い、それぞれが寝る間も惜しんで持ち場でプロの仕事をした結果、この映画があるのだなあと感動しました。

そして、主演のクリストファーリーブさんは、ご存知の通り、1995年に落馬事故により、頸椎を損傷するという深刻な事故により、その後一生首の下が麻痺するなど、健康ではない状態で過ごされました。

奇跡的な回復により、映画の演出をしたり、テレビドラマに出演したり、また同じ障害の方々の立場を代弁したり、病気の研究や障害者の自立のためのクリストファーリーブ麻痺財団を設立するなど、ご活躍されました。

その頃に書かれた著書があることを知り、早速2冊買い求めて読んでいます。

もうこの世の人でおられないこと、寂しいです。

でも、映画も、著書も永遠に残るのですね。