「ベートーベン・ウィルス」に罹患
うちには地デジになる少し前からテレビがありません。
子ども(当時9歳)がエンドレスに見てしまい、バトルが絶えないので、撤去するという選択をせざるをえませんでした。
そういうこともあり、ブームの時韓国ドラマが騒がれていても、自分は冷めた目で見ていたのですが、まさ自分が今になって韓国発のドラマにこんなにハマるとは・・・。
きっかけは、入会しているオンデマンドドラマのサイトで、指揮者の写真とタイトルを見て、全く期待せずに何気なく再生したことです。
私は音楽業界にいるので、一般的にクラシックがテーマのドラマは、嘘っぽ過ぎて見ていられなかったり、良いとこ取りしていて白けたり、または一部だけリアルであったらあったで見ていてストレスを感じるものです。
でも、このドラマは違いました。
何故だろうと思いながら、興奮の内に一気に最後まで見ましたが、振り返ってみて、そして以下の文章を読んだときに、よく理解できました。
作品概要:「その道の先には、失敗がはっきりと見える。障害物も多く、邪魔する者も多い。
思いがけぬ小さな成功に喜んだのも束の間、すぐにもっと大きな壁が立ちはだかる。
そして結局彼らは失敗する。
夢を叶えられなかっただけでなく、職も失い、生活の質まで落ちた。
それでも彼らは幸せだという。なぜだろうか?」(FOD作品概要より)
上記にも滲んでいますが、作り手の根底に、クラシック作曲家とその作品への尊敬と、音楽家への尊敬、そしてそういう人たちが現実を生きることの困難さへの理解と、それを包む人間愛があるのです。
(もちろん、嘘はあちこちにありますよ。だって、実際の大変さはドラマの10倍ぐらいですからね
しかしそれでは面白いドラマにはなりませんから、それでいいのです)
あと、各シーンの、演技・演出のクオリティが高くて、ドラマを見る満足感が半端ないところは、韓国ドラマだからでしょうか。
ちなみに、指揮者役もヴァイオリニスト役も、ちゃんと訓練を受けてすごく練習したのでしょう。結構なクオリティで動けているのには感心します。
指揮者の部屋のレイアウトが、写真で見たカラヤンの部屋に似ていたりして、きっと色々なクラシック文献も研究されたのでしょう。
何より、取り上げられている曲のセレクトが秀逸で、私も思わず、昔オケにいた時の思い出(苦労)があれこれが蘇ってきまました。
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