アメリカの超一流の先生たちのハヴァシュ式ワークショップ
ハヴァシュ協会の各国代表とのzoomミーティングがありました。
私は残念ながら、招待されていながら、日本時間の夜中の3時はきつすぎて、リアルで出席できなかったのですが、後で動画などをいただき、とてもとても触発されています。
アメリカの先生方のオンラインワークショップの記録動画を見せていただいたのが、素晴らしかった!!
有名なヴァイオリニストBettina Mussumeliさんと、ヴィオリストJodi Levitz先生によるハヴァシュ式ワークショップです。
私もいつもワークショップでやっている、ハヴァシュ式3大エクササイズ、ボーイングの考え方、楽器なし保持法、弓なし保持法、ギヴィングハンド、4の指のヴァイオリニストの大きなお口、などが雄弁にデモンストレーションされていました。
Bettina 先生は、ジュリアード音楽院でガラミアンや、ドロシー・ディレイに師事し、年間200回ものソロと室内楽の演奏活動をされてきたすごい先生なのですが、20代で身体の痛みを感じるようになってハヴァシュ先生の門をたたかれました。
先生がおっしゃるには「非常に高度なあらゆるレッスンを受けてきたにも関わらず、『身体が痛くなったらどうしたらいいか』という視点だけはすっぽり抜け落ちていて、何の助けも得られなかった。」そうです。
そんなときに、ハヴァシュ先生の「あがりを克服する」の本に出会って、「これだ!」と思われて、オックスフォードにレッスンに行かれたそうです。
ハヴァシュ先生の薫陶を受けて、自分で身体の痛みを予防するすべを身につけられ、身体のバランスに沿ったハヴァシュ式奏法を身につけられた先生は、ハヴァシュ式アプローチを、ご自身の受けてきた偉大な先生方の教えと合わせて、アメリカ西海岸を拠点に広めておられます。
Bettina先生ならではの、ジュリアードの先生方の教えとの共通点や違う点、それをどのようにご自身に消化されてきたのか、などにも言及されており、興味深い内容となっています。
とてもエネルギッシュな先生で、チャイコフスキーのコンチェルトの超難しい重音の連続のところの弾き方を、「突っつき」で対処するデモンストレーションなど圧巻でした。
個人的に、最高に嬉しかったのは、あの画期的なハヴァシュ先生の、全弓のアップの始め方について、とても良い表現を使われていたことです。
「その動きは、ドアを開ける時の動きと同じ」
そう、決して指から始めるのではなく、動きは背中から始まる。
そして、それはドアを引いて開けるときの、ごく自然な動きなのです。
ここのところは、皆間違っていて、このやり方でやると、本当にあらゆる先弓問題から解放されます。
そして、もう一人のヴィオラのJodi先生も、素晴らしい音色を持っておられ、自ら全弓やヴィオラの左手についてのデモンストレーションもされています。
動画を見てみたい方は、一般公開されていますので、ぜひ広めてください。
NCVS(ノーザンカリフォルニアヴィオラソサエティ)という組織による、4年前のワークショップの記録動画のようです。
こちらからどうぞ。
一般公開されているのに、あまり見られていないのでもったいないです。
主催者のDaria D’Andrea先生より「高評価とチャンネル登録お願いします。」とのことです。
英語わからない方は、その内、この内容もしっかり私のワークショップで説明しますね。