どんな難しそうな曲でも結局は・・
カトー・ハヴァシュ先生が書籍やワークショップ、レッスンで伝えておられる、左手右手の基本バランスを確立できたら、どんな難しそうな曲でも、結局は歌を左手の指幅と結びつけるだけの作業になります。
不可能が可能になる瞬間です。
これがわかって、私は譜読みがとても楽しくなり、半年かけて、バッハの無伴奏を日替わりで、本を読むように歌って弾いたり、モーツァルト、ブルッフ、メンデルスゾーンなどのコンチェルトを歌って弾いていました。
バッハが9割方一巡したところで、今チャイコフスキーのコンチェルトを勉強しはじめました。
ものすごく興味深く、そして楽しいです!曲は覚えていて心の中で歌えますので、すぐに弾くための作業に取り掛かれます。憧れの曲が耳元で美しく聴こえてくる幸せを、ヴァイオリンを手にした全ての皆さんに味わっていただきたいというのが私の思いです。
その曲が好きであれば、必ず弾けますよ!
あらゆる曲を弾くためのこの「基本バランス」については、すべて、「弓は踊る」「弦は響く」教本、そして、「ハヴァシュ・バイオリン奏法」の中に書かれています。
私は、生徒にやみくもに次々に曲を与えたり音楽的解釈を押し付けるのではなく、これが出来ることにこだわったレッスンをしています。
もちろん、心の耳、内なる音楽性を育てるのと同時進行でしかできません。
しかし、それさえ育てば、生徒自らが楽しんで、どんどん譜読みしたり、生徒の望む色々な場所で音楽経験をすれば良いのですから。