左手が痛い人へ「目のエクササイズ」
ヴァイオリン演奏では、目の錯覚によって、間違った身体の使い方になってしまう傾向があります。
つまり、ヴァイオリンは顔に非常に近いところに楽器を構え、演奏動作をする手の動きは、自分に迫ってくる指板を覗き込むような形で指先を見てしまいます。
しかし、実際に大切なのは、その裏で行われている動きなのです。
この錯覚を取るための、「目のエクササイズ」があります。
指板が床の方を向くように、楽器を裏返します。
柔らかい左手がふわりと包み込むようにネックに添えられているのを見ます。さらに、指がどのように手から生えていて、手がどう動けば指が動くのかも。そして、指と指の間には、十分な空間があり、特に親指と人差し指の間の空間の広さを御覧なさい。
次に、ヴァイオリンを演奏ポジションに表に返し、今度は指先が自分の鼻に向かっているのであり、G線の方に向いていないことを目視します。
(2016/2/4 カトー・ハヴァシュ)
このエクササイズは、初心者から上級者まで、折に触れてやることが大切です。
古い習慣や錯覚はすぐに戻ってくるからです。
特に手を痛めてしまった人は、弾くのをしばらくやめて、このエクササイズをやりましょう。
※私の次号メルマガにて、ハヴァシュ先生のお言葉を原語で全文掲載する予定です。
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