ヴァイオリンの左手が難しいわけ

ヴァイオリンで一番難しいのは左手ですよね。

ギターのように、手のひらを少し上に向けただけの横位置で弾けるなら、どんなに楽になるでしょうか。
しかし、ヴァイオリンはさらに約90度腕を捻らなければなりません。
このことで、うんとやりにくくなります。

それと、楽器を支える役目を少なからず左手が担いながら動かさなければいけないところも無視できません。

これらの難しさを難しいと感じないで弾けるようになるには、まずより負担を減らした方法で練習してから、上の要素を加味するといいのですね。

そこで、登場するのが下のような練習です。

●ギターの持ち方で指を置いて練習。
●ピチカートで練習(弓を乗せない)。
●右手で楽器のくぼみのところを支えてあげながら左手の練習。
●第四ポジション(手のひらを楽器胴体に休めながら)で左手のセッティングを練習。
●スクロールを壁につけて楽器を支えながらポジション移動の動きをサラサラとやる。

千晶さんに教わったのですが、これ、すごく効果があります。
左手に違和感を感じたら、色々な場面で上記練習を適宜組み合わせてさらっています。

筋肉を鍛えるというのではなく、動かす神経を精密にしていくという感じで。