イメージの力
最近スコアを印刷するのに、セブンイレブンのコピー機の冊子印刷を使っています。
ページ数の多い楽譜でも、ページ順にA3裏表印刷してくれるので、すごーーーく助かっています!
印刷したものを最後にホッチキスで真ん中を止めるだけで、ちゃんと本になります。
写真の様にホッチキスを開いて(開かないタイプのものもある)下にケシゴムを敷いて、貫通させ、後で裏から針を折り畳みます。
でも、これが、分厚いスコアになると結構難しいんです。
針が紙の分厚さに負けてしまって、貫通せずにグシャっとなってしまいます。
これをなんとか貫通させる、コツをみつけました!
いくら「もう少し力を入れて」とか「手首でやってみよう」とか、「体重を載せて」とか、「スピード感を持って」とか、そういうたぐいの命令を出しても、一向に上手く行かなかったんです。
20回やってもうまくいかず、折れた針が山になり、それでも2冊に分けたくないと意地になっていたとき、あることをやると一発で行ったんです!
それは、「針が紙を貫通した」というイメージをして押す、それだけです。
これに気がついたときはすごく感動しました。
これほど、イメージの力がすごいとは・・・。
ヴァイオリンでも、同様ではないでしょうか。
私たちが演奏する目的は音楽です。
「この部分をもう少し下げて」「ここに力を入れて」「スピードを変える」などなど、筋肉に細かい命令を出すのをやめ、ドレミで歌いながら弾くというハヴァス式はとても理にかなっています。
何年も苦しんで練習してもできなかったことが出来る瞬間、それはホッチキスの針が貫通した時同様、拍子抜けするような感じです。「これだけ?」という感じです。
皆さんは、イメージの力、フルに使ってますか?
疑い深い目で、眉をしかめて楽器を弾いていませんか?