大人から始めて7年目の生徒のレッスン

今日は、子どもさんが習っていたことがきっかけでご自身も習いに来られた大人の女性のレッスンでした。7年も在籍してくださっている方です。

昔の彼女は、あがり症でもあり、どうしても力んでしまって音がガサガサしてしまい、右と左の連携がうまくいかずに悩んでいましたが、ハヴァシュ先生のアプローチを取り入れてレッスンするようになってから、劇的に音が改善し、壁を突破されました!

今日は、小野アンナ音階教本で、♭5つで、「ラドシラ、シレドシ、ドミレド、レファミレ・・・」と5thポジションまで上がって下がってくる音型の練習、それと鈴木の6巻のラ・フォリアの初回レッスンでした。

彼女はポジションの動きがかなりスムーズになってきたので、こういうパターン化した、奇数ポジションで動く手の形をレッスンすることで、左手が指板の音を捉えるのが容易になっていきます。私のレッスンの場合、弾かせる前にまず、マイム(エアーで)という方法で、歌いながら左手を動かします。これを見ると、生徒がどのように弾くか、ほぼほぼわかります。ここでチェックポイントを修正した後に、弾いてもらいます。マイムは生徒にとっても、後で弾いた時にちゃんと弾けるので、皆喜んでやっています。

今日の生徒は、5thポジションの手の形の作り方に課題があったのでそれを治しました。

ハヴァシュ先生の「あがりを克服する」の本でいうと、p.80〜83の部分。ここはこの生徒はすでに出来るようになっています。今回確認したのは、p.59のような、左手指の向きのお話です。

このちょっとしたことで、弾きやすくなって、音程が安定し、音色も改善しました。

ラ・フォリアは、テーマからヴァリエーション3ぐらいまで、のアーティキュレーションや、弓のどの場所をどのように使えばその表現ができるか、弓のスピードの緩急、そして接触点のこと、右手の動きと左手の動きのリンクさせ方などをレッスンしました。

こういうと複雑で難しそうに聴こえますが、基本は「弓は踊る」に全てあり、それを組み合わせているだけです。

そうしていると間もなく、いい感じに曲らしくなってきました。

彼女の場合は、これまでの積み重ねで、音程も自分で修正することができるので、初回から表現に入っていくことが出来ます。

私のピアノと一緒弾いたら、「ああー楽しいラブ音譜とおっしゃっていました。

ヴィブラートも自然にかけることができていて、音も響いて、素晴らしい滑り出しになりました。

その後、次のレッスンで見る次の部分の予習、ポイントの解説をして終わりました。

この曲はまだまだ先が長いのです!