腱鞘炎に泣いている貴方へ
私も音大生のとき、腱鞘炎(けんしょうえん)に悩みました。
当時の練習態度を振り返れば、なったのは必然だと感じます。
今でも手は強い方ではないので、健全に保てるよう気を付けています。
そのポイントを書いてみたいと思います。
音楽を理解してから弾く。
とりあえず」弾いてみる、弾きまくるという練習をしないこと。
新曲に挑む時などは、何度も何度も楽譜を見ながら音源を聴いたりして勉強し、「弾きたくて仕方がない」というくらいに身体に入ってから弾くと、手を痛めません。
頭でっかちにならない。
弾いている時に、没頭しすぎず、自分の身体感覚を確かめる習慣を付ける。
「肩がどうなってる」「左手の親指の角度はどうなってるか」「弓を持つ感触」とか。また、「それは適切か」と修正しながら弾く。
これは、現場に出れば、それどころではなく、どうしても身を削ることになりますが。で、疲れすぎたらどうすればいいかは次の項に。
ねぎらう。
ちょっと練習しすぎたな、消耗したなという夜に、手や肩に話しかけてねぎらう。
「よくがんばってくれたね」「本当によくやってくれているね」など、子どもをなでなでするように、自分の身体をなでなでしてあげる。
これ、ばかばかしいと思われるかもしれませんが、効きます!
何に対しても感謝が大切ですね。
それでも万一なってしまったら・・・。
手を使わない練習をたくさんする。
作曲家について深く調べる。スコアを見る。YouTubeで色々な演奏を見る。などマインドを強化する練習をすることは、非常にためになり、手を使った練習をしていなくても、必ず進歩します。
焦らない
音楽以外で、自分を向上させることを積極的にする。なったのも必然と前向きに考え、自分の生活を見直すチャンスと捉える。
少しは弾いても良い。過度に悪化を恐れない。
上の2項目を実践したうえで、弾くべき時は、恐れず、がっつり弾いてください!
練習しながら治していくことだって、可能ですよ。