自分に言い訳をしない

夫が言ったことで忘れられない言葉があります。
それは、「自分に言い訳をすることをやめたから」です。
結婚前にデートしていた頃、演奏について私が何か質問した時に、簡潔にそう答えました。
洋楽と邦楽とジャンルは違いますが、音大を出て駆け出しだった私にとって、演奏活動をバリバリこなし世間の評価を得ている夫は雲の上のような存在でしたが、これを聞いた時は、さすがだと思いました。

その言葉はずっと私の中にあり続けました。

自分に言い訳をしないこと、これは究極の自律であり、自立である、そして、演奏する上でもとても大切なことだと、今になって思います。

師匠にも最初のレッスンで言われたことがあります。
「どんなに下手だといっても、人前に出す以上何とか形を作って弾かなければならない。それは、外に出る時には、どんなボロであっても服を着ることと同じ。」

これも同じ精神に基づいているのであって、自立した奏者である師匠を尊敬しています。
今でも、私の課題です。

何においてもだと思いますが、自分への免罪符を作れば作るほど、自分の成長を阻んでいることになるのではないでしょうか。

ヴァイオリンにおいて、”下手、できない”と言い出したら、皆同じです。楽々弾ける人なんてどこにもいません。(そう見えるだけです。)

皆さんも、言い訳をやめる努力、一緒にしませんか?
自分の可能性の一番上まで登ってみたいと思いませんか?
私はもう結構いい年ですが、まだもっともっと登りたいです。