できない技術に着目するのではなく

私は毎日お花に水をやるとき、ボール一杯に水を入れて運びます。
水をこぼしてはいけないからと、手元を見て歩いたり、手をどうにか動かさないようにコントロールしようとすると、一歩歩いただけでこぼれてしまいます。
しかし、手元のことは忘れて、目的の植物までたどりつくことだけに意識を向けて、楚々と歩けば、手が勝手に水平を保ってくれて、こぼさずにそこまで到達出来ます。

このことは、ヴァイオリンの技術にもいえるのではと考えます。
つまり、「スピッカートができないのは、手のどこがいけないの?」という視点ではなく、この音楽を表現するためにどうしてもそれが必要だからそのように弾く、という考え方がないと、弾けるようになりません!