内から外へのボーイング練習
心の耳に、まるで弾いているがごとくリアルに、音楽を聞いていることが大切です。
心の耳で聞こえたことを声に出して言い、それを左手の指幅と右腕のヒンジに落とし込む。
その時、楽器は喜んで歌います。
ボーイング練習においても同じです。
よくあるのが、深刻に「ビーーーーー」と、ただロングトーンを弾き、自分の音を批判しながら筋肉を調節していくというやり方。
これでは、外から内への流れになり、いざというときのあがりや、力みにつながります。
そうではなく、ボーイングといえども、パルスのある音楽ととらえます。
内から外へ、声に出して、「1,2,3,4」と、予め決めたた音価を言いながらするのです。
「1,2」「1,2,3」「1,2,3,4,5」「1,2,3,4,5,6,」etc…
ボーイングテクニックを練習するのではなく、音楽的リズムを右腕に教えてあげます。
このためには、スウィングする、空をとぶような右腕の動きが必須です。
手首や指に力が入るとこれができません。
また、右腕二つのヒンジの知識が必要です。
詳しくは、「弓は踊る」教本に「弓のエクササイズ」、「全弓」として解説があります。