初心者向けルールの呪縛

初心者の時に言われた注意を後生大事にしていませんか。
それが、身体を痛める原因になっていること、上達の妨げになっていることがあります。

例えば、

 横綱:3、4を押さえる時に1、2指も弦の上に置いておかなければいけない。

 大関:何が何でも楽譜で指定された指使いとボーイングで弾かなければならない。

 関脇:3つ以上の音の重音で下の音もずっと押さえていないといけない。

 小結:指弓を使わなくてはいけない。

 前頭:ポジション移動は中間音をいれないといけない。

いずれも、右も左もわからないときには、有効な教え方です。
しかし、後生大事にする必要はありません。

私は、こういう実践的な技術を教えてくれる先生達に出会って幸運でした。
私の恩師がヴィオラ奏者だったというのもあります。
上のような呪縛を手放すと、弾けなかったところが弾けるようになります。

身体が解き放たれれば、楽器も喜んで鳴ります。
そして、身体が楽だと、奏者がよく聴けるようになります!