”脱力”とは正しい力強い動きのこと

「あがり」を克服する―ヴァイオリンを楽に弾きこなすために/音楽之友社

カトー・ハヴァス著「あがりを克服する」より引用です:

「『リラックス=脱力』というコンセプトと動きを混同しないことも重要です。リラックスという言葉は良く使われますが、十分理解されていない場合が多いのです。
(中略)
ヴァイオリン演奏に伴う動きは、目的を持った、生き生きとした、力強い動きがほとんどなので、これを実際行ないながら脱力しようとすれば、人間の神経系統において、深刻な葛藤を引き起こすことになります。『生き生きとした動き』と『力を弱める』という、とうてい2つ同時には行なえないことを組み合わせようとしているわけですから。そこで自然な動きと、その本来持っている力の意味を正しく理解し、システマチックに応用することが大切です。」

ここに書かれている生き生きとした動き、フローをどうしたら演奏中に流れさせることができるのか、バランスという考え方に立脚した動きのエクササイズ、そして、音楽家としての内面、内なる耳の成長を養うための訓練、これらの体系が、ハヴァス式ニューアプローチです。

非常に奥が深いもので、私も目下実践し、進化中です。
「力が入っていると言われる」、「練習しているのに上達しない」、「こわばってしまう」、「ヴァイオリンのせいで肩や手が痛い」という方には、ヒントだけでもお役に立てると思うので、ワークショップを企画しました。

5月31日(日)は、左手のエクササイズと、ポジション移動のエクササイズを実際に皆さんと楽器を持ち寄って行ないたいと思っています。
第一回でやった右手の復習もいたします。
内容は最終的にはメンバーの皆さまを見て決定して行きますので、申し込み時にご質問や困っていることをお伺いしています。

あと1、2名受け入れ可能です。

ワークショップ詳細>>