音が出る前に音を聴くトレーニング(2)

音が出る前に音を聴くトレーニング(1)

音名で歌うことができたら、今度は左手の基関節(一番手のひらに近い関節)を音に合わせて動かしながら歌います。ヴァイオリンを弾く時のようにやるということです。このとき、普段から間違った力の入っている人は、左指が手のひらのところまで丸まって落ちてきます。これは垂直に力が入りすぎている証拠で、これでは素早いパッセージは弾けません。
基関節を後ろにそらしてそれを離すという動きで指を動かし、親指の腹に当たる場所ぐらい(手のひらより上)で自然に止まるのが正しい動かし方です。

文章で書くのはとても難しいですが、要するに、すらすらとエアーヴァイオリンのように左手を動かせるようトレーニングするのです。
これは、一度だまされたと思ってやってみてください。
ヴァイオリンのネックを握りしめたりもたれかかったりしながら、不自然な動きの組み合わせで練習するより、ずっと効果があります。

これが十分に出来たら、いざ!楽器をかまえて、弾いてみて下さい。
ほら、ね?!できた?

これも、全部ハヴァス氏の、”新しいアプローチ”というメソッド本に書いてあります。

A New Approach to Violin Playing/Bosworth & Co. Ltd.

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