本人すら気づいていない痛みにもアプローチできるハヴァシュ式に、私は心底驚きました
指導者養成コース修了レポート
神藏 智栄 先生
Tomoe Kamikura — かみくらヴァイオリンスクール / 東京都
3歳からヴァイオリンを始め、鈴木メソードで広瀬八朗氏に師事。慶應義塾大学経済学部卒業。政府系金融機関勤務を経て、自宅にてスクールを開講。
ハヴァシュ式を少し取り入れて演奏するだけで、音楽が生き生きとしてくる。
奏者の心を置いてけぼりにせず、いつも心の希求から音につながっていく——
その従来とは逆の方向からのアプローチこそが、音楽が生き生きとしてくる秘密なのだと思います。
15年間の模索
受講前はどのような状態でしたか?
ヴァイオリンを近所の子に教え始めて5年ほど経った頃から、それまでの教え方に疑問を持つようになりました。育児中なので自由に出かけることができず、夜中に本を読んだり、合間にインターネットで調べたりして、さまざまなメソッドを取り入れながら、自分なりに模索し続けた15年間でした。
パルスを感じる身体へ
ご自身の演奏にどのような変化を感じていますか?
パルスを感じられるようになってきました。以前から、空間や自然と響き合うような演奏がしたいと思っていましたが、具体的な方法がわからずにずっと模索していました。ハヴァシュ式で内から外を意識し、少しずつ強張りを改善していくことで、弦の振動をより感覚の深いところで感じられるようになっていくのだと思い、日々学んでいます。
行き方がわかった
受講していなかったら、どうなっていたと思いますか?
行きたい場所(到達したい地点)はなんとなくわかるけれど、大きな壁に阻まれて行き方がわからない、という状態が続いていたと思います。
受講前の自分に会えたら、もうすぐ素晴らしいアプローチとの出会いがあるよ!と言いたいです。
「魔法みたい!」——生徒たちの変化
ヴァイオリン歴が9年の上級の生徒に、空飛ぶヴァイオリンのエクササイズをした時に、たまたま肩当てを「ちょっと変えてみようか」と調整したことがありました。すると、翌週彼女がレッスンに来るなり——「先生!!肩がすごく楽になったんです!今まで痛かったことに気づきました」と。日頃、彼女は特に痛みを訴えていたわけではありません。
本人すら気づいていない痛みにもアプローチできるハヴァシュ式に、私は心底驚きました。それ以外にも、毎回のレッスンで少しずつハヴァシュ式を取り入れていますが、みんな「魔法みたい!」と言ったり、狐につままれたような顔をして、音を響かせています。
ハヴァシュ式アプローチは、世界最先端の学び
具体的な処方箋
ご自身のレッスンの何が一番変わりましたか?
まずは困りごとや痛みに対し、具体的な処方箋が出せるようになったことが、いちばんの変化だと思います。また、生徒が弾きにくそうにしていることにも、気づけるようになりました。弾いている本人も無自覚の箇所でも、ほんの少しの指の強張りや、パルスの停止(低下)などで以前よりも察知できるようになったと思います。
温かいランタン
石川ちすみはどんな人でしたか?
悩める子羊たちをガイドする導き手、温かいランタンのような方です。先生のレッスンはいつも音楽の喜びに溢れていて、まるで軽やかなダンスをしているようです。一方で、迷いや強張りを一瞬にして見抜いてしまう鋭い目。私の心からの師匠です。
生徒に寄り添い、その子にしか響かせられない唯一無二の響きを、ハヴァシュ式を取り入れながら、探すお手伝いをしたいと思います。
東京でハヴァシュ式を広められるように、これから邁進したいと思います。

神藏先生、詩的で力強い言語化が散りばめられたレポート、ありがとうございました!
これから、共に手を携えて、ハヴァシュ式を広め、ヴァイオリンを弾くのが楽になる人が増えるよう、活動していきましょう。
神戸まで何度も足を運んでくださる熱意、素晴らしいです。