ハヴァシュ先生のお人柄

“A New Approach to Violin Playing” の出版に関わるやりとりの中で、ハヴァシュ先生の素晴らしいお人柄に改めて感銘を受けています。

まず、相手がなぜ自分にメールしているのかを鋭く見抜かれます。
何か困っているのだと察したときの行動や返事の速さは電光石火のごとくです。
遠い国に一人住む95歳の老人とは思えません。
それにいつも愛を感じます。

そして、人が何か良い行いをするのに妨げや制限となっている、およそすべての障害を取り除こうという態度は、ハヴァシュ式バイオリンのアプローチと共通しています。

数行のメールであっても、それによっていつも救われたり、勇気づけられたりします。

しかも、勤勉でぶれない意見を持っておられながら、押しつけや傲慢さのかけらもありません。

それと、神童として厳しい生活を送って来たせいだと、自伝に書かれていますが、いくらでも人のペースに合わすことが出来る人です。

お手本にしたい美徳ばかりです。

※私が翻訳したハヴァシュ先生の日本語書籍、秋に向けて、発売準備中です。

バイオリン奏法の革命的メソッド、待望の邦訳。1961年に刊行され、世界各国で絶大な支持を得たバイオリニスト、ハヴァシュの伝説的メソッド待望の日本語版(序文:イェフディ・メニューイン)。身体的・精神的な負担を取り除き、演奏を向上させる革新的メソッドは、長くバイオリンと付き合うための重要なエッセンスがたくさん詰まっています。練習用楽譜収載。

ハヴァシュ・バイオリン奏法 力みをとり、あがりを克服するアプローチ/ヤマハミュージックメディア
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