音楽の力
音楽はすごい。
音楽のようなものは、他にない。
音楽は一瞬で人の心を癒やす。
音楽は一瞬で空気を変える。
音楽は暗い心に灯を灯す。
音楽は人を鼓舞する。
このようなものは、他にない。
だから、音楽家は聖職者のようなもの。
あなたの、来る日も来る日も鍛錬を重ねた、努力と献身は、賞賛に値します。
音楽できる、楽器が弾けることの特権に感謝しましょう。
そして、その宝を他者に分け与えましょう。
あなたが少々上手いか少々下手か、そんなことは重要ではありません。
自分の音に悩む、そんな繊細な心を持つ人は、例外なく、すでに音楽の才能があります。
有名な音大に入るとか、世の中に賞賛される奏者になるとか、そういうことを言っているのではありません。
音楽を表現する才能ということです。
あなたの演奏を待っている人が、すでに、そこにいるはず。
音楽は与えるもの。
人に楽しみを、喜びを、癒やしを届けるためにこそ、あなたはこれまで地を這うような努力をしてきたのです。
与えましょう。
そのために、まずはあなたの心を音楽の喜びで満たしてください。
そして、実は、与えてこそ得られるのです。
リズムの脈動に乗って、作曲家たちの残した遺産、そこにあるストーリーを生き生きと歌いましょう。
指が弾くのではなく、あなたが弾くのです。
「不安」からではなく「喜び」からヴァイオリンを弾きましょう。
あなたの楽器はあなたの意志を受け止めて、その声で歌ってくれるでしょう。
なんと、愛おしいことでしょう!