自分の過去の演奏ヴィデオを見て

少し前に、ヴィデオテープなどアナログのメディアで取り貯めた動画をDVDにダビングして、それをさらにISOファイルにしてハードディスクに格納しました。

その結果、長らく見ていなかった動画をワンクリックで見れるようになり、図らずも自分の過去の演奏動画を見ることになりました。

自分がオーケストラで修行を積む前のものだけでなく、音大生の頃など、大昔のものまでありました。見るのが怖かったです。思い出すだに、赤面するぐらい未熟だったことがわかるので、きっとものすごくヘタで不器用であろうと覚悟して見ました。

しかし、それは予想に反して、表面上はちゃんと弾けていました。

もちろん、中にはイケてない曲や、演奏している顔があまりにも怖い、というものもありましたが。

自分が昔から上手かったと自慢したいわけではありません。

このことが何を意味するのかというと、奏者の苦しみは誰にもわからない、ということです。

上手下手に関わらず、内面はすごく苦しくて、不安で、裏で必死で練習し、身体の痛みに悩まされ、本番前後の夜は眠れない奏者はあちこちにいるだろう、ということです。

改めて、ヴァイオリンとは恐ろしい楽器です。

でも、あきらめないでほしい。

こんな私でも、ある時、弾く喜びと希望を手に入れられたのだから。

もし、今演奏するのがしんどい人がいたら、カトー・ハヴァシュ先生の、これら本を読んでみてほしいです。

今年最後の投稿になると思います。

ここで出会った、すべての方々に、ご支援に、そして色々な気づきをいただいたことに感謝します。