人を置き去りにしないで
はじめてハヴァシュ先生のレッスンでクライスラーを弾いた時、 「とっても上手です。でも、私に向かって弾いてくれていなかった」と言われました。
どんな綺麗な音が出ていても、超絶技巧が行われていても、もしその演奏が目の前の誰かに向かっていなかったら、その人は感動しない。
むしろ怖がらせることさえある・・・。
あなたの孤独は伝わる。
「お前はもっと下手だろう。お前は価値がない」 というメッセージを出してしまっている。
一方、音にミスがあったとしても、しっかりあなたに向かって弾かれたパッセージは確実に感動を生む。
あなたは人に向かって演奏していますか?
ミスを恐れたり、自分の出した音の批判に忙しく、目の前の人を置き去りにしていませんか?
矢印を内側ではなく外側に向け、人に向かってギブしましょう。 それが音楽の本質だから。