小2生徒の音程の矯正
生徒の音程がダメなとき、どうやって直させてますか?
即止める?
高い!低い!って叫ぶ?
ピアノを叩いて聞きながら弾かせる?
指のくっつく、離れるを言う?
そのどれもある程度は必要な指導と思います。
だけど、それでも直せない子にはどうしますか?
ある生徒(小2)は、高い、低いを言うと指で直せるけど、次の週にも全く同じように音程を外して来たので、ああ、心で音程を聞いていないのだとわかりました。
言われるから仕方なく指で自動的に直しているだけでなのが原因です。
なので、高いか低いかはいわずに、そこを私が声で歌い、弾かせました。
注意深く聞けてる子(私と一緒に心で歌う集中力を持っている子)はこの時点で直してくれるけど、彼はまだ直せない。
今度は、自分で歌わせます。
そして、すかさず、「今歌ったみたいに弾いて!、心で歌いながら弾いて!」と頼みました。
そしたら、正しい音程で弾けました!!
「できた!!」と褒めて、(おそらく本人自覚ないので)その調子で最後まで弾かせたところ、自分で全部治せました。感動の瞬間です。お母さんも固唾をのんで見守っているのがわかりました。
もちろん、私も。
教師冥利に尽きる、伝わった瞬間です。
これも、実はハヴァス式です。
本当に助かっています。
どの子も音楽が好きでヴァイオリンを習いに来ているはずです。
なのに、教えても教えてもうまく弾かせられない、教師もイライラしてくる。
生徒はもっと辛い。
しまいに、失意のうちに辞めて行く・・・。
こういう悲しいことが少しでも減りますように。
☆カト―・ハヴァス著「『あがり』を克服する」(音楽之友社)より引用↓
「『音名を声に出していう』ことが、身体と頭脳の完全な協調を実現する、コントロールの焦点を作るかぎとなります」
「あがり」を克服する―ヴァイオリンを楽に弾きこなすために/音楽之友社
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