ポジション移動のレッスンはエキサイティング!
ここ最近、左手のスムーズにポジション移動させるレッスンが続いています。
ポジション移動はいつも、ヴィブラートや音程の修正などあらゆることが一挙につながって生徒が目覚めるきっかけになりうる、エキサイティングなレッスンです。
できないことには必ず原因があり、本人が不快に思っていること不安感のあることは解消する必要があります。
先日も、ポジション移動のレッスン中に、生徒が目覚め、力みが取れて美しいバランスになり、突然音が鳴り響き出しました。レッスン室の空気が変わります。
美しい瞬間です。
ただ、私から見て生徒が目覚めたと思っても、当人に実感がない、ということは間々あります。
しかし、この生徒には「どう?」と聞いてみると「気持ちいいです!」との答えがきました。
最高の瞬間です。
レッスンに来た時の生徒と、帰る時の生徒は別人になっている、というのが理想のレッスンです。
実際ハヴァシュ先生のレッスンを評してそのように言っていた人がいます。
そして、一回でも本当に「出来た」ことは二度と忘れないのです。
身体は覚えています。
ふと自分のやっているレッスンがすごく地味だな〜と感じることがあります。
あくまでも生徒の内面に寄り添い、そこを開発するというアプローチだからです。
外から刺激をガンガン与えて引っ張るのとは逆です。
しかし、生徒の疑問が解決する瞬間、フッと楽にできて楽器が鳴り響いた瞬間は何ものにも変えがたい瞬間です。
それは私自身が、長い間探求し続けた後にハヴァシュ式アプローチを実践する中で答えがわかり、視界が広がった喜びを味わったからです。
レベルは関係ありません。とにかく、出口が見つからずにもがく生徒を、一人でも多くその箱から出すことが私の生きがいです。