生徒に音名をどう教えてますか?
ずっと悩んでいることがあります。
●音名
日本語:ハ、二、ホ、へ、ト、イ、ロ (しかし、歌うときは ドレミファソラシ)
ドイツ語: C D E F G A H cis dis eis fis gis ais his ces des es fes ges as b
英語:C D E F G A B C# D# E# F# G# A# C♭ D♭ E♭ F♭ G♭ A♭ B♭
●調名
日本語:ハ長調、ト長調…イ短調 … 略記:なし
ドイツ語:C dur, G dur… a moll … 略記:C: G: a:
英語:C Major, G Major…a minor … 略記:CM GM am
音大出た我々は音名や調名をドイツ語で言い慣れています。でも、教室の子どもたちにどうするかという問題です。
昔は私もこだわって、ドイツ語で教えていました。
しかし、そうすると全く覚えてくれない子もいるし、一般的には「ハ長調」など日本語で言います。
一方で、歌うときはやはり、学校で習うし歌いやすいということでイタリア語音名の「ドレミ」になりますよね。
そしたら日本語、ドイツ語、イタリア語、3種類で覚えなければならない。
この時点で、ほとんどの子が挫折してしまいます。とても惜しいです。
理解してほしい、肝心の音階のしくみと手の幅の関係などまで行き着けないと何もなりません。
皆さんどのように指導されていますでしょうか?
今生徒たちにやらせるための、英語の楽典の本を訳していますので、そのことを文字に残すということで、一定の決断に迫られています。
それで、私なりの結論は、日本語&英語です。つまり、大人やアルファベット書ける子には英語です。
英語には略記法があるので練習問題をこなすときにすばやく書けるという点で、日本語よりメリットがあります。
ドイツ語は、この段階では、G線、D線、A線、E線と弦の名前だけに使用するということに落ち着かせようかと・・。理想的ではありませんが、現実的な妥協点でしょうか。
生徒が将来外国人と一緒に音楽をする可能性は高いですが、英語でコミュニケートする可能性のほうが、ドイツ語でする可能性より断然大きい気がするからです。
そして、英語圏の人が音名をドイツ語で言うのを聞いたことがありません。
ドイツへ移住したり留学することが決まったり、音大を受験することになった人は、その時点でドイツ音名を覚えても遅くないかな。
これを今の所、翻訳中の「未来のヴァイオリニストたちのための音楽理論」の方針としています。