自分が上手なのを楽しまない
「”こんなに上手に弾けるわ〜”と自分が楽しむために弾いてはいけません。作曲家を喜ばせるために弾くのです。」
「自分でストーリーを作るのではありません。作曲家がすでに書いているのだから。それを読み取りなさい。音符と音符の間に、すでにそこにあります。」
プロ奏者へのレッスンでの、ハヴァシュ先生の言葉です。
ところで、最近ヒラリー・ハーンさんの動画にハマっています。
長い年月、まさに上記の精神で作曲家や聴衆のために人生を捧げてきたことが動画やインタビューで伝わってきます。偉大です。
それと何より、彼女の奏法、ハヴァシュ先生の言っているやり方です。
見ていて、とても気持ちいいですし、勉強になります。
強いリズミックパルスから弾いていることや、親指の使い方、脱力した手首、ハイポジションへの自然な上がり方、素晴らしい!!
ちなみに、ヒラリーさんは、手を痛めて演奏活動を休止されたこともあるそうです。
そういう苦労もあってこそ、素晴らしい奏法を身につけられたのかもしれません。
逆に言えば、ヒラリーさんでさえ、手を痛めて弾けなくなる危険性と隣合わせなのだとも言えます。
私たちが油断してゴリゴリ弾いていたら、痛めてしまうのは当然です。
カトー・ハヴァシュ先生は、弦楽器奏者が身体を痛めずに弾いていくための、深い叡智と予防法を提案されています。
何度読み返しても、新しい発見がある本です。
「あがり」を克服する―ヴァイオリンを楽に弾きこなすために
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ハヴァシュ・バイオリン奏法 ―― 力みをとり、あがりを克服するアプローチ
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