「人生がときめく片づけの魔法」近藤麻理恵さん著
昨日は銀行に行きがてら岡本を散策しました。
その時本屋で、先日から気になっている本、図書館では予約者がなんと1700名もに上り借りるのを断念した本、「人生がときめく片づけの魔法」という本を買いました。著者はこんまりさんこと近藤麻理恵さんといい、テレビなどにも出て有名だそうです。
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とても面白く一気に読んでしまい、片づけのモチベーションが著しくアップしました。
片づけのやり方を書いた本はここ10年ほど前に何冊か読んで意識改革に役立てていましたが、最近の「断捨離」ブームの時には、パラパラと立ち読みしたものの、片づけ本を買うこと自体で物が増えるのも嫌で、絶対買わないと誓って本屋を出ました。
けれども、この本は数日考えてもどうしても欲しくなったので買ってしまいました。
結果、買って本当に良かったです。
著者のこんまりさんは片づけ一筋に生きた方で、幼少の頃から実践に次ぐ実践、主婦雑誌などで見たあらゆるメソッドを試しては失敗することから学び、高校生の頃「もうだめだ!」といきずまった時に、メッセージを受け取られたそうです。その声が聞こえた直後気絶のように眠り、目覚めた時にはその意味がはっきりわかったといいます。
スピリチュアル的にも理にかなった啓示体験ですね。睡眠は霊界に一時帰ることであり、守護霊とミーティングが必要な時には眠りに誘われるのです。
人は本当に限界まで努力した時に導きをえられるのだなあと再認識しました。
こんまりさんは大学生の頃より片づけのコンサルタントとして個人レッスンで多くの生徒を指導し、生徒誰一人としてリバウンドしていないといいます。
大がかりな、「祭りの片づけ」は一度きりで良いとのことです。
その多くの個人レッスン経験からのエピソードなども書かれているところがこの本が面白いところです。
経験から来る叡知がちりばめられていて、とても興味深かったです。
片づけのレッスンでどのように指導されているのかも具体的に書いてあって、すぐにでもやってみようと思えるものでした。
それに何よりも、とってもスピリチュアルです。スピリチュアルな考え方を正しく実践している方だなあと思い、こういう人が活躍されること自体、とっても嬉しいです。
それもそのはず、こんまりさんは、巫女としても5年間働いておられたとか。そして、「私の片づけの裏テーマは『お部屋を神社のような空間にすること』。つまり、自分が住む家を清らかな空気の漂うポワースポットにすることなのです。」と書いてありました。
これを読んで、すごくハッとしました!
そう、私が年初に掲げた自分の目標が、まさに、「わが家をパワースポットに。」だった・・・。けれど、震災や色々なことがあったりでそれどころではなく(言い訳)、全く出来ていないことに気がつきました。というか、年末ぎりぎりこのことを達成するチャンスを与えられたんだと、考えて、この本との出会いに感謝したのでした。
他にも、次のようなエピソードも。
しまいこまれて眠っていたモノを起こすために、一つ一つ手に取って捨てるかどうか判断することが大切とのことですが、生徒さんの家では、先生がモノの山に向かって柏手を打つように手をパンパンしたり、本の表紙をシュッシュと触ったりしてモノを起こしてやると、その後の生徒の作業のはかどり方が違うそうです。
とても興味深いなあ、でも、さもありなん、と思いました。
モノと自分との関係性を想い起こし、感謝とともにお役目を終えた物を捨てる、という発想も共感しました。
そして、おうちに感謝するという心持にも共感しました。
「本来片づけとは、人とモノとおうちのバランスをとる行為でもある」と書かれており、生徒さんのお宅に行ったときは、最初に部屋の真ん中に正座して、おうちにご挨拶をされるそうです。それも神社での参拝の作法から学ばれたとか。
私も、自分のおうちへの感謝を新たに、自分たちが散らかしてしまった、ごちゃごちゃをすっきりさせたいと思いました。
片づけ一筋に生きて来られ、片づけを通して人々に幸せになってもらうことを仕事の目標にされている、こんまりさん。
最終章には、片づけは人生の目的ではなく、「本当の人生は『片づけたあとに』始まるのです。」と読者を送り出してくれます。
本当にポジティブで素晴らしい本です。
こんな文章を書いてるひまに、今すぐにでも片づけ始めたい気持ちなのですが、空き時間が少ししかないので今日はおあずけにし、その高揚した気持ちで書きつづりました。
片づけをきっかけに新しい人生を踏み出したい方に、お勧めの本です。