第七回 石川利光尺八リサイタル「去来」
平成15年度文化庁芸術祭参加/関西元気文化圏参加事業
大阪市助成
2003年10月27日(月)
open 18:30 start 19:00
■会場 :アンサンブルホール
■料金 :前売予約:2,500円 当日:3,000円
曲目(尺八古典本曲)
雲井獅子
山谷
一二三鉢返調
山越
鶴之巣籠
心月
産安
助演(語り)
南 勝
リサイタルによせて (チラシより)
現在、私の吹奏する曲目は尺八古典本曲が主体となっています。この理由は、数々の有名無名の先達が吹き続け、伝承されきた古典本曲が機能美、構成美に優れ、吹けば吹くほどその厳しさ、敬虔さに私自身が魅入られるからに他なりません。もともとは修行のために吹かれたそれらの曲を舞台上で音楽として演奏するためには、更なる模索と覚悟が必要です。今回は様式や伝承の違う七つの曲に対し、七本の尺八で取り組むことにしました。それぞれの曲が辿ってきた歴程に思いを馳せ、湧き出ずる想念を竹管に託したいと考えております。皆様のご来場をお待ちしております。
ごあいさつ 〈プログラムより)
本日はお忙しい中「石川利光尺八リサイタル~去来~」に御来場下さいましてありがとうございました。
今回は私にとって念願の全曲古典本曲のプログラムです。私が古典本曲に傾倒するきっかけとなったのは現在の師である横山勝也の生の演奏を聴いたことからです。それまでも耳にし、また自らも吹いてきた本曲は何だったのか、と思えるほどそれは衝撃的なものでした。その、生命力に溢れ、人の心をつかんで離さない強い音楽に少しでも近づきたいと横山師の門を叩いてから十五年が過ぎました。
「去来」とは、行きつ戻りつすることを意味し、まさに私の日々の修行の様子を言い表しているようですが、また一方には“過去と未来”という意味もあります。私自身が癒され、勇気づけられてきた尺八本曲を未来へと吹き続ける決意を含め、このタイトルをつけました。
本日はすべての曲を違う尺八で吹くことと、『徒然草』の語りを曲間に入れることを試みました。語りと尺八でどのような舞台が出来上がるのか、私自身とても楽しみにしています。
どうか最後までゆったりとお聴きいただき、厳しいご批評を賜りますようお願い申し上げます。
末文になりましたが、賛助出演の南 勝さんを始め、ご協力いただきましたすべての方に感謝いたします。